多言語化現象研究会
 
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 関連・新着図書

 
「事典 日本の多言語社会」岩波書店 2005年)
まちかど多言語表示調査報告書(2006年)
ことばと社会 11号 特集:移民と言語①」(三元社 2008年)
「日の言語景観」(三元社 2009年)
ことばと社会 12号 特集:移民と言語②」(三元社 2010年)
「多言語社会日本ーその現状と課題」(三元社 2013年)
(「教師用手引き」三元社HPで公開しました)


 

多言語化現象研究会

第61回研究会


日時 2016年7月9日() 13:30-17:15 

場所:大阪大学 言語文化研究科 B1階大会議室(大阪大学豊中キャンパス)
参加費 500円 (資料代ほか)

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1)報告者: 安田敏朗(一橋大学)          130分-315
    テーマ:「読まなくてもわかる『漢字廃止の思想史』(平凡社、2016年)
    
     ――自著解題――」

<要旨> 
近代以降の日本において、漢字を廃止、もしくは制限していこうという議論はくりかえし、さまざまな担い手のもとでなされてきた。また、その論拠は時代によりかなりの多様性をみせている。廃止を主張すること自体は簡単であるが、たとえば「漢字は日本人の心性をあらわす」などという言説が一方にある以上、その実践をめざすにはそれ相応のエネルギーが必要とされ、そのエネルギーの源泉を時代時代の先端的な思想動向に求めていく傾向を、廃止論者のなかにうかがうことができる。文明化、効率化、総力戦、マルクス主義、民主主義などなど、である。戦時中には漢字制限をめぐって「思想戦」さながらの論戦がなされたこともあった。しかしながら、依拠すべき「思想」がたとえば時代おくれになったりすると、廃止論の根拠をうしなうことにもなる。たとえば、かつては文明国間の競争に伍していくために日本語の機械化が不可欠であり、そのためにカナタイプライタが必須だといわれたが、現在では技術革新によってほとんど制限なく、漢字をまぜた日本語を打つことが可能になった。本報告ではこうした状況もふまえて、漢字廃止論が依るべきあたらしい「思想」にどのようなものがありうるのかもふくめて論じていきたい。

(西田藍による本書の書評『週刊新潮』2016年6月9日号http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160611-00010002-bookbang-soci

 (休憩 315分-330)

2)
報告者: 寺尾智史(宮崎大学)           330分-515
   
テーマ:「初等義務教育での英語と漢字――その3」

<要旨> 2011年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、小学56年生で年間35単位時間の「外国語活動」、実質は英語の押しつけ(教育現場では一般的に「英語活動」と呼称)が必修化された。さらに、2020年完全実施のタイムスケジュールで、小3から英語活動は必修化、小56は成績がつく教科へと強化、移行が行われている。こうした中、隠れた「外国語活動」の側面を持つ「漢字教育」=「漢字活動」の質的・量的ダウンサイジングは必然と思われるが、この相関についての議論は抜け落ちてしまっている。これまで2回にわたって行われた活発な議論を振り返りつつ、英語と漢字をどう教えるのか、もしくはどう削り込むのかを中心に、初等義務教育におけるコミュニケーションに関わる教育の取り扱い方についてさらに考察を深める機会としたい。 

(研究会終了後、近くで懇親会を予定しています。)

初めての方も歓迎します。準備の都合上、出席の方は、かならずメールで、1)お名前・2)所属・3)懇親会出席の有無を記入し、事務局までご連絡ください。
研究会への連絡、質問は事務局へ直接お願いします。特に質問などない限り出席通知には受領確認の返事はしませんのでご了承ください。


大阪大学豊中キャンパス (阪急石橋駅、大阪モノレール柴原駅より徒歩15分)http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/
言語文化研究科B1階大会議室は正面玄関よりお入りください。

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多言語化現象研究会事務局:tagengoka-gensyoo☆idc.minpaku.ac.jp (☆を@でおきかえてください)
研究会ホームページ: http://www.r.minpaku.ac.jp/hirshoji/tagengo/