キーワード
ペルシア美術、イスラーム美術、万国博覧会、蒐集、美術史叙述
目的
本特別研究班は、ペルシア/イスラーム美術の受容史を地域横断な観点から再検討することを目的としている。
近年欧米では、既存の美術史の枠組みが再検討されるなかで、ペルシア美術・イスラーム美術の受容史についての研究が進められてきている。ペルシア美術に関しては、2013年と2019年に重要な論文集が出版され、Journal of Art Historiographyの28号(2023年6月)も「ペルシア美術のヒストリオグラフィー:過去、現在、未来」の特集となっている。これらの先行研究では、現代で使用される美術史の枠組みの形成過程を研究者、コレクター、美術商等の動向や美術品の移動に目配りしながら、国際的な視点から捉え直すべきだと指摘されている。こうした研究の視点は、これまであまり注目されて来なかった東ヨーロッパのペルシア美術受容に拡大しているものの、アジアの事情についてはまだ手薄となっている。
この背景を踏まえて、本特別研究班は、日本、インドやイランにおけるペルシア/イスラーム美術の受容史やコレクション形成、概念構築の諸相に着目し、グローバルに進展しつつあるこの研究動向に新たな知見を加えることを目指す。とりわけ、19世紀から20世紀において、ペルシア/イスラーム美術をめぐる展覧会、美術コレクション、研究者や美術商の活動、出版物、美術品や建築物そのものを探求し、地域間の相互作用を検討する。
参加メンバー
| 山中由里子 | 国立民族学博物館・教授 | グローバル地中海地域研究東京外国語大学拠点 |
| 神田惟 | 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・助教 | グローバル地中海地域研究東京外国語大学拠点 |
| ザヘラ・モハッラミプール | 国際日本文化研究センター・特任助教 | グローバル地中海地域研究東京外国語大学拠点 |
| 黒田賢治 | 国立民族学博物館・准教授 | グローバル地中海地域研究国立民族学博物館拠点 |
| 鎌田由美子 | 慶應義塾経済学部・教授 | |
| 寺田悠紀 | 立教大学、明治学院大学・非常勤講師 |
