Hirochika NAKAMAKI

『会社じんるい学』(東方出版、2001年)

中牧弘允・日置弘一郎・廣山謙介・住原則也・三井泉他、版画:田主誠

『会社じんるい学』表紙
第一章 会社に蘇生する伝統
会社と神さま
1 仕事はじめ―松下電器の祠お供えは洗濯機
2 十日戎二十日戎―商都大阪の身近な神様
3 エビスビールと西宮神社―雨が降っても参拝欠かさず
4 新年の祈り―もうひとつの初詣
労働者の息ぬき
5 新年会シーズン―望年会と忘年会
6 メーデー―歓迎された開催前倒し
7 ゴールデンウィーク―イエから解放された国民的休暇
職場のバレンタイン
8 バレンタインデー―「創造維持」が企業活力の源
9 中国のバレンタイン―「恋人節」休日扱いの工場!?
10 オフィス・バレンタイン―義理チョコから"儀礼チョコへ"
11 十九歳の起業家―愛のカード、元祖は少女
12 義理と人情―"義務チョコ"は合理化の証!?
13 キリスト教―愛と恋の習俗だ
親睦と対抗
14 ダイコロ―職住接近で育む共同体意識
15 感謝の心―親孝行を"強制"する企業
16 独身寮様変わり―老人ホームや研修所に再利用
17 社員研修―奉仕で知る仕事の価値
18 昇進後の研修―「次」めざす競争の場

第二章 社会に参与する会社
震災後の神戸に
19 創業者魂―震災をバネに飛躍
20 神戸再生―企業と地域が心の助け合い
21 がんばって―避難所で発揮した企業の結束
スポーツの支援に
22 決勝シーズン―アメフット選手の勤め先
23 ミキハウス―「世界をめざす」スポーツ経営
24 テコンドー―夢を具体化する努力が大切
25 雪印乳業―"安全"より"安心"を与えてほしい
26 マラソン大会―会社共同体の「祭り」
英雄をモデルに
27 日本の三傑論―今も企業人の行動モデルに
28 フランクリン―「勤務時間」意識、日米に差
29 二宮尊徳の精神―多くの創業者に受け継がれ
30 安岡正篤の教え―トップリーダーに求められる行動原理
31 エジソン効果―「創造精神」のシンボル
遊び心をビジネスに
32 ロボット―「鉄腕アトム」がイメージを変えた
33 長崎ハウステンボス―「環境と経営」両立の難しさ
34 吉本興業―NGKに商いの原点
35 テーマパーク―ユニークな個性を持った文化施設
36 宝塚歌劇―駅から始まる「夢の世界」

第三章 時代に反応する会社
ケータイ
37 ケータイと御中―解体される「会社共同体」
38 携帯とPHS―二匹のネズミの棲み分け
39 携帯の魔力―職場にもう一人のボス!?
40 北欧のガリバー―ケータイは辺境からの逆襲だ
41 共同作業の成果―ケータイ型!?奇妙な「分業体制」
42 宴会芸―西郷隆盛の機転、座を一つに
43 地酒のグローバル化―問屋が情報発信、世界をネットに
44 日本盛の戦略―ベンチャー企業は文化を変える
45 酒と日本社会―酔うほどに飛び出す本音の情報
46 桃の節句―伝統文化に根ざした日本酒ビジネス
女性
47 OLの起源―男と女の力関係
48 米国のオフィス―上司の配慮に「性差別」
49 サイバーセクハラ―執拗な上司にメール恐怖症
50 松永真理さん―歴史にみる女性管理職のモデル
51 女性企業家―業種・世代超えた人の輪
52 ごりょんさん―旦那を支える「オク」の経営者
53 元気型リーダー―人を結び、価値を創る
睡眠
54 眠る法人―教会の財産は誰のもの
55 「居眠り」文化―眠ることがリーダーシップ?
56 うたた寝―平和と安定のバロメーター
57 強い奴ほどよく眠る―睡魔との付き合いも文化
58 気圧療法―素直になって仕事を楽しむ

第四章 学校に呼応する会社
入学
59 通過儀礼―すさまじい商社の宴会芸
60 未知への挑戦―「安定」捨て自らの道切り開く
61 変わる帰属意識―「就職先は給料で決めた」
62 合格通知―会社"通行手形"の威力は?
63 社長の訓辞―運命共同体の一体感アピール
64 マナー研修―外国語と同じような学習必要
勉学
65 経営塾―熱心さと理解力に感心
66 MBA―夢の切符、それとも………
67 情報交換―友達との雑談からも
68 夜間学校―キャリア・アップ目指す社会人
69 夫婦で大学院―チーズはどこにある?
転学
70 単身赴任―「亭主元気で留守がいい」
71 引越のサカイ―正直は最良の策
72 海外赴任―移牧型VSノマド型
73 サラリーマンの財産―転職の出来ない人材は不必要!?
74 若い世代の転身―スキル磨ける職場求めて
卒業
75 401k―定年後も自己責任の時代へ
76 定年退職―地位の変化は家庭にも
77 第二の人生―生活のリズム、ピアノの調べに乗せて
78 ことぶき退社―団塊世代を境に消える
79 ブラジル移住―年金で快適ライフ