研究室概要
ことばを研究する「言語学」を専門としています。そのうちとくに、(1)現地調査に基づいて言語の文法や語彙などを調べる記述言語学、(2)現在話されている言語を比較することで複数の言語の系統関係や言語変化の過程を調べる歴史言語学、(3)ことばの情報に基づく先史研究を専門としています。また近年は、(4)音声言語と手話言語の比較により得られる、より一般的な人間の言語に関する科学的な知見にも関心を持っており、手話言語の研究者や認知言語学、心理言語学等の専門家との共同研究を進めています。さらに手話や書記言語によるウェブ発信のための(5)多映像配信アプリの開発なども行っています。いずれの分野も、研究手法を見つけるところからスタートしなくてはならない部分が、難しくもあり、またおもしろくもあるところだと思っています。
手話言語学関連事業
- <人間文化研究機構>創発センタープロジェクト「コミュニケーション共生科学の創成」(2022.4-2028.3)
- <人間文化研究機構>「コミュニケーション共生科学の創成」(2021.4-2022.3)
- 《受託研究》手話言語学研究部門の設置および手話言語学事業の推進(2016.4-2020.3) 日本財団
- 《受託研究》手話言語学に関する講義の実施およびシンポジウム・セミナーの開催(2013.4-2016.3) 日本財団
- 《機関研究プロジェクト》 手話言語と音声言語の比較に基づく新しい言語観の創生(2013.4-2016.3)
- 《総研大のプロジェクト》 手話言語学と言語学のサイト(2012.4-2015.3)
- 人間文化研究機構連携共同推進事業小型連携研究カテゴリーIV「手話言語と音声言語に関する国際シンポジウム(第1回〜第3回)」の開催(2012、2013、2014)
- 人間文化研究機構連携共同推進事業小型連携研究カテゴリーII 国際ワークショップ「手話の歴史言語学―データベースの構築と一般歴史言語学における展開を目指して―」の開催(2011)
歴史言語学関連事業
- 挑戦的研究(萌芽)「生物としてのヒトと言語変化」(2021.7–2024.3)
- 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))「時空間を融合する:GISと数理モデルを用いた新たな言語変化へのアプローチ」(2018.10-2023.3) 同事業GISページ
- りそなアジア・オセアニア財団共同研究助成金「地理情報システム(GIS)を用いたフィジー語方言地図の作成とそれに基づくヒトの移動史の解析」(2017.4-2019.3)(リンクなし)10:56 2022/05/26
- 《研究奨学金》「なぜ世界にはいろいろな言語があるのだろうか?」クラウドファンディングによる歴史言語学研究プロジェクト(2015.10-2016.12)
- 《共同研究》言語の系統関係を探る-その方法論と歴史学研究における意味-(2009.4-2012.3)
- 人間文化研究機構連携共同推進事業小型連携研究カテゴリーIV 国際シンポジウム「樹について考える」の開催(2012)
- 人間文化研究機構連携共同推進事業小型連携研究カテゴリーII 国際ワークショップ「手話の歴史言語学―データベースの構築と一般歴史言語学における展開を目指して―」の開催(2011)
- 独立行政法人日本万博記博覧会念機構賑わい創出支援事業 国際シンポジウム「アジア・太平洋地域諸言語の歴史研究の方法―日本語の起源は解明できるのか―」の開催(2011)
- 《機関研究プロジェクト》言語変化研究の新たな方法論をめざして-ことば・社会・歴史-(2008.4-2009.3)