Hirochika NAKAMAKI

主なプロジェクト(完了済)

1 国立民族学博物館共同研究(2004年度)

国立民族学博物館を活用した異文化理解教育のプログラム開発

Education in Intercultural Understanding : A Development Program
Making Use of National Museum of Ethnology
A Exploração do Programa da Educação de Compreensão Inter-Cultural Usando Museu Nacional de Etnologia

研究目的
2002年度からの「総合的な学習の時間」と「週5日制」の実施に伴い、学校教育に閉じこめられがちであった学びの場を広げる一つの可能性として博物館の役割が期待されている。また、特に「総合的学習の時間」においては、その学習課題の一つとして「国際理解」があげられ、現在学校現場においては様々な取り組みがなされてきている。このような教育改革の動きの中で、学びの場としての国立民族学博物館の役割が大きくなってきている。 そこで本研究では、以下の三点を目的とする。
(1)教科および総合的学習の時間における民博展示の利用可能性を明らかにする。
(2)展示を含む民博のメディア(映像、音声テープ、図書資料等)を活用した小・中・高等学校の異文化理解教育プログラムを開発し、実践する。
(3)民博で運用を開始したアウトリーチ教材「みんぱっく」の現場利用の諸問題を検証する。

研究組織
【代表者】森茂 岳雄(客員)
【館 員】
小長谷 有紀、佐藤 優香、中牧 弘允、林 勲男、福岡 正太、八杉 佳穂、山本 匡、山本 泰則
【班 員】
居城 勝彦、今田 晃一、上田 信行、小笠原 喜康、柴田 元、高橋 順一、田尻 信壱、中山 京子、八代 健志

研究成果等
・森茂岳雄編『国立民族学博物館を活用した異文化理解教育のプログラム開発』国立民族学博物館調査報告56、2005。
・『月刊みんぱく』2005年7月号 特集「学校がみんぱくと出会ったら」
・企画展示「学校がみんぱくと出会ったら−博学連携の学びと子どもたちの作品展」2005年7月28日〜9月5日
・日本国際理解教育学会・国立民族学博物館共催 教員研修ワークショップ「博物館を活用した国際理解教育」2005年8月4日

研究会のあゆみ
2003年5月17日(土)13:30〜(第4演習室)
森茂岳雄「研究方針について」
中牧弘允「民博展示場の解説方法:現状と課題」
2003年7月19日(土)13:30〜(第3演習室)
佐藤優香「"Making Meaning Visible" 経験を再構成する場としてのワークショップ」
上田信行「"Making Learning Visible" ワークショップにおける学びの構造」
小笠原喜康「"Making Theory Visible" ワークショップにおける知の構造と評価方法」
2003年9月20日(土)10:30〜(第6セミナー室)
佐藤優香「「かかわり」のツールとしてのみんぱっく」
高橋順一「桜美林・草の根国際理解教育支援プロジェクトの活動と「異文化発見キット」の考え方」
森茂岳雄・小笠原喜康・中山京子「博学連携をすすめるスーツケース総合学習教材開発の試み」
今田晃一「学習プログラム案「見るだけでなくさわってみよう!」」
2003年11月22日(土)13:30〜(第6セミナー室)
アメリカ展示場見学 (解説:八杉佳穂、中牧弘允)
討論(アメリカ展示を活用した授業について)
「小・中・高等学校の教科書におけるアメリカの取り扱い(1)
 −小学校の社会科、音楽を中心に全教科−」
2004年2月28日(土)13:30〜(第6セミナー室)
今田晃一「教科書分析、アメリカ:中学校編」
柴田元「高校現代社会、政治経済の教科書と副教材でアメリカ合衆国はどのように紹介されているか」
中山京子「博物館展示を活用した国際理解教育 −多文化教育とグローバル教育のインターフェイスを考える」
今田晃一「『ものの広場』の実践報告」
2004年5月15日(土)13:30〜18:00(第3セミナー室)
テーマ「民博展示を活用した授業実践の構想」
居城勝彦「小学校高学年を想定した音楽から始まる学習の構想」
八代健志「民博を活用した仮面製作プログラム案−図工科から文化相対主義をアートする−」
ねらい:「お面を作ろうと思うんやけど、近所にある『みんぱく』行っていろんなお面を見てから作ったほうがおもしろいと思うねん」実践案
田尻信壱「『アメリカ展示』を活用した世界史授業構想
     −新学習指導要領と民博展示ビデオテークとの対応を考えて−」
柴田元「世界史Aの授業で先住民についての民博展示を活用する
    −ハワイ修学旅行準備の一環として−」
2004年7月27日(火)第6セミナー室
森茂岳雄・中山京子「モデル指導案のフォーマットと指導案例」
個別報告(1)【居城勝彦 八代健志 佐藤優香 今田晃一】
個別報告(2)【柴田元 田尻晋壱】
2004年11月28日(日)10:30〜16:30(第6セミナー室)
八代健志・佐藤優香「異文化理解教育のための造形表現活動−仮面づくりカリキュラムの実践報告」
佐藤優香「モノがメディエイトするもの−ミュージアムにおける鑑賞と表現のための学習デザイン」【コメンテーター:上田信行・福本謹一】
森茂岳雄「研究成果のとりまとめについて」
2004年12月25日(土)13:30-17:00(第3演習室)
研究成果のとりまとめに関する打ち合わせ
2005年1月15日(土)13:30-18:00(第6セミナー室)
今田晃一・木村慶太
博物館におけるハンズ・オン教材を活用した国際理解教育の実践報告
「触れる、感じる、考えよう!ミニ博物館の実践」
柴田元「世界史Aの授業でハワイを取り上げる−民博活用を視野に入れて−」
2005年3月12日(土)13:30〜(第6セミナー室)
織田雪江「国立民族学博物館を生徒の学びに活かす」
成果報告書ならびに夏休みの作品展についての打ち合わせ
2005年5月29日(土)13:30−18:00(第4演習室)
報告書のとりまとめについて
展示構想について(各セクション毎の検討をふくむ)
教員研修ワークショップ(8月4日)について
2005年8月3日(水)・4日(木) (第6セミナー室)
[8月3日(水)]
 全体打ち合わせ
 ワークショップのための会場設営
 資料袋詰め、机・いす運び、表示づくりなど
[8月4日(木)]
 打ち合わせ
 日本国際理解教育学会教員研修ワークショップ
 森茂岳雄「国際理解教育における博学連携の意義と可能性」
 ミュージアムツアー
 ワーキンググループ
 まとめと講評